いまさら聞けない
副交感神経の話
副交感神経の話
ストレス社会の昨今に注目されている自律神経。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
今日は「副交感神経」の特徴についてお話します!
副交感神経=リラックスというイメージがあるとも思います。
しかし実は、それだけではないのです!
キーワードは自己治癒力です!
目次
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今月はセルフケアに重要な自律神経についてのコラムです!
簡単にさっと知りたい方はこちら↓↓
自律神経とは
副交感神経とは
生理解剖学的に言うと
- 心臓の動きが緩やかになる。
- 血管が広がり、血圧が下がります。
- 胃腸等内臓系の動きが活発になる。
- 脳や神経系の活動も緩やかに。
・心拍数が減り、全体の活動量が低下します。
・より多くの栄養(血液)が流れるようにします。
・骨格筋の動きが活発化し、内臓系に働きかけます。
・常にフル稼働の脳の休息に最適です。
体の内部の動きを活性化することで傷ついた体の修復やケアもしてくれます。
副交感神経のメリット
リラックスする仕組み
副交感神経はよく「リラックスする」と言われますがどういう仕組みなのでしょうか?
「お風呂に入った時」を例にすると・・・
- 副交感神経が優位になる。
- 脳内からアセチルコリンが放出される。
横紋筋 の活動を緩やかにする。- 脳神経の興奮も鎮める。
・神経伝達物質(ホルモンのようなもの)です。
・横紋筋は心筋や体を動かすための筋肉(骨格筋)のことです。
・心拍数が下がり、筋肉の緊張やこわばりも解けていきます。
・神経の活動も緩やかになり脳が休息(眠くなる)します。
副交感神経が優位になると体の機能が緩やかになりリラックスするという仕組みです。
副交感神経は体を治癒する
副交感神経にはリラックスだけではない重要な役割があります。
それは、体の治癒と免疫強化です。
- 副交感神経が優位になる。
- 脳内からアセチルコリンが放出される。
平滑筋 を活性化する。- 免疫細胞リンパ球が活性化する。
・神経伝達物質(ホルモンのようなもの)です。
・平滑筋は消化器官や血管壁などを支配する筋肉です。
・胃腸や肝臓など内臓系の動きが活発化するということです。
・小腸(回腸パイエル板)に全体の70%が存在していると言われます。
リンパ球はウイルス退治に特化した免疫細胞です。
免疫力UPだけはなく、傷ついた体(細胞)の修復もしてくれます。
つまり副交感神経は内側から体を健康にするための神経なのです。
認知症とアセチルコリン
アルツハイマー型認知症の人が亡くなった後に脳を解剖して調べたところアセチルコリンの活性が低いという研究結果も。
この研究結果を元にアセチルコリンを分解する酵素を抑制するコリンエステラーゼ阻害薬が認知症薬として開発されたそうです。
副交感神経のデメリット
うつ病
副交感神経のデメリットというより、自律神経のバランスが崩れた状態です。
ストレスなどが原因で交感神経が長期間刺激され続けると、交感神経が疲弊してしまいます。
そのせいで- 朝が起きられない
- 倦怠感・やる気が出ない
- 食欲低下・便秘ぎみ
アレルギー
アレルギーは免疫と深く関係しています。
免疫の1つ抗体には、アレルギー反応を引き起こすものがあります。
自律神経のバランスがとれないと、免疫もうまく機能できません。
免疫の過剰反応としてアレルギー症状が強く出すぎてしまうことがあるのです。
自律神経はバランスが大事!
ここまで交感神経と副交感神経の特徴についてお話ししました。
自律神経にとって一番重要なのはバランスです!
交感神経=ワルモノとイメージしやすいですが、決してそうではありません。
交感神経は
- やる気・活力の源
- 細菌撃退顆粒球の活性化
- 過剰だとイライラ疲弊の原因に
そして副交感神経は
- 脳を休ませ、内臓系の活性化
- リンパ球がウイルスを退治・体を修復
- 過剰反応すると鬱やアレルギー症状の原因に
双方にメリットとデメリットがあることがわかりました。
デメリットを出さず、双方のメリットを引き出すにはバランスです。
交感神経と副交感神経の切り替えが円滑にすることが健康への第一歩となります。
次回は免疫について
次回は自律神経と深く関係している免疫についてお話していきます。
ホメオスタシスを保つうえで重要な免疫。
コロナ禍を健康に生活していく上でも必要な知識となるでしょう!
次回もお楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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